テニスにおける「力み」とは何か? #1
テニスのコーチから、「もっと力を抜いて!」「力み過ぎ!」「リラックスしよう!」と言われたことありませんか?
いわゆる「力み」によりうまくスイングできなくなっている状態です。
では、どうすれば力を抜くことができるのでしょうか?力を入れないとの違いはどこにあるんでしょうか?試合中にリラックスすることなんてできるのでしょうか?
そこらへんを少し掘り下げていこうと思っています。それもなるべく科学的に分析できれば。
テニスにおける「力み」とは?
「力む」ということなので、不必要に力が入っている、つまり不必要な筋肉の収縮という身体的問題です。
イップスはメンタルが弱いからかかるものではなく、異常な筋肉の収縮にあるということが分かってきています。「力み」とイップスとの関係についても面白そうです。
技術的な問題として、普段通りもしくは理想とするインパクトができないために、ボールの重さを感じてしまい力が入っているということが考えられます。これに関しては、不必要な筋肉の収縮ではないのですが、必要な筋肉ではあるが出力過多の問題です。
インパクトのミスを減らすことで、「力み」癖をへらすことはできそうですが、「力み」のメカニズムを解明しているわけではありません。
心理的な問題としては、気負っていること、興奮状態にあることでパフォーマンスを発揮できないことが考えられます。これは、冷静な判断をすることができずに不要なリスクをとってしまうという問題です。
メンタルトレーニングは、筋トレと同じくらいの頻度で行うことが必要です。「力み」をとるためには避けて通れないものなのは間違いありません。
今後は、「力み」について、バイオメカニクス、レジスタンストレーニング、運動生理学、栄養学、運動心理学、インパクトの技術、ラケット・ストリングスの観点で話を進めていきたいと思っています。